
介護老人保健施設と特別養護老人ホームって何が違うの?
在宅看護を学んでいるとよく出てくる単語の1つに、老健とか特養がありますよね。
その違いってちゃんと説明出来ますか?



私は在宅看護は複雑でとっても苦手だったのでよく分からないまま在宅看護実習に行った記憶があります。
今回は介護老人保健施設と特別養護老人ホームの違いをテーマに記事を書いていきたいと思います。
在宅看護学実習について詳しく知りたい方はこちら↓↓


この記事で分かる事
・老健と特養の違い
・老健と特養の特徴
介護老人保健施設と特別養護老人ホームの大まかな違い


特別養護老人ホームを一言で説明すると
生活の拠点として最期まで生活することができる施設です。
それに対し、介護老人保健施設は
生活の場と病院の中間という存在になります。
病院での病気治療を行い、入院期間が長期になると、自宅での日常生活が困難な場合があります。
そこで、リハビリなどの機能回復訓練を行い、家庭での自立した生活ができるようにすることを目的としている施設が介護老人保健施設です。
介護老人保健施設と特別養護老人ホームの規定の違い
介護老人保健施設
入所者100人に対して常勤医師1名以上、看護師は10人以上という規定があります。
特別養護老人ホーム
常勤医師の指定はないので、医師不在という施設もあります。
看護師は利用者50人以上で看護師3人以上という規定となっています。
介護老人保健施設と特別養護老人ホームの現状の違い


介護老人保健施設の場合
「家庭への復帰をめざす」という目標があります。
機能回復訓練やレクリエーション、リハビリ等を行って、日常生活に必要な動作などができるまで、この施設にいることになっています。
そのため、病状が安定し、日常生活をある程度自立して行うことができると判断されれば、施設から自宅へ戻ることになります。
特別養護老人ホームの場合
「生活の拠点・最期まで暮らす場所」となるため、なかなか空き室がないという現状があります。
老健、特養におけるショートステイの違いについて表にまとめたよ
特 養 | 老 健 | |
(介護保険上の)正式名称 | 介護老人福祉施設 | 介護老人保健施設 |
サービスの種類 | (長期間)入所者に対して以下の日常生活上必要なサービスを提供する。 入所期間に制限は無い。 ①入浴、排泄、食事等の介護 ②機能訓練 ③健康の管理 ④療養上の世話 | 入所期間は原則3ヶ月まで ①施設入所サービス(ロングステイ) ②短期入所療養介護(ショートステイ) ③通所リハビリテーション(デイ・ケア) |
ポイント | 生活の場であり、人生の終焉の場 | 帰宅を可能にするためのリハビリテーションの場 |
現 状 | 要介護度の高い人から入ることが多く順番待ちしていても要介護度が低いとなかなか入れない | 現状では病院と在宅ではなく、病院と介護施設、病院の中間施設となっている場合や、例外規定もあり、特養と同じような感じになってしまっている施設もある |
介護老人保健施設と特別養護老人ホームの違い|まとめ


今回は老健と特養の違いやその特徴について書かせていただきました。
簡潔にまとめると、
老健は病院と自宅の間に挟む中間地点
特養は最期を迎える生活の場
ですね!



この記事が何かの参考になれば幸いです。
読んでいただきありがとうございました!