
成人看護学実習ってどんな患者さんがいるのかな?



急性期と慢性期の違いは?何を看たらいいの?



実際に看護学実習を終えた看護師さんに経験談や学びを聞いてみよう!



【領域別】経験から得た看護実習の学びと攻略法!
今回は成人看護学実習編をお届けします。
成人看護学実習は年齢層が幅広く、急性期・慢性期・周手術期など学ばなきゃいけない事が盛りだくさん!
ちゃっちゃんも当時は参考書を開いては、訳が分からない…と固まっていました。
私みたいに思考停止して寝る時間を削っちゃうような学生さんが1人でも減ることを願って、お話しますね。
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この記事で分かる事
・成人看護学とは何か
・慢性期と急性期の違いについて
・成人看護学実習での経験、学び、アドバイス
成人看護学とは


成人看護学は対象年齢が15歳~64歳までと幅広いのが特徴です。
この期間は人が身体的・精神的・社会的に成長していくための大切な期間です。
そのため、疾患そのものの治療だけでなく、社会への復帰・参加の目標を両立した看護が必要になってきます。
人生で最も長く、変化していく成人期を学ぶことは看護師になる上でとっても大切です。
実習では、患者自身の疾患や身体的・精神的側面だけではなく、画像構成や仕事に関する社会的役割、普段の生活習慣も視野に入れた関わりや、看護過程の展開が求められます。
また、成人看護学実習では、オペ後の看護や、救急などの急性期看護から、疾患と長く付き合う必要のある、慢性期看護など、学ぶ範囲も幅く、とっても大変です。



盛りだくさんな成人看護学実習を乗り切るために、私が体験した内容や、学んだこと・取り組んだことについて紹介していきます。
【急性期】成人看護学実習の経験・学び
まずは急性期看護学実習についてお話していきます。
経験した事
急性期では肺癌のオペ前後の患者さんを受け持たせていただきました。
オペに対して不安を強く感じている様子が伺えたので、傾聴姿勢でコミュニケーションを取り、不安の表出を図り、必要に応じて看護師さんに報告をしました。
オペ後は早期離床として、病棟内を散歩したり、ベッド上で呼吸法を取り入れたりなどを計画にあげ、実践していきました。
学んだ事
急性期看護は患者さんの状態が身体的にも精神的にも変化が大きく、とにかく展開が早く感じました。
患者さんの容態の変化に対し、その時々に的確な対応が求められます。
教科書に書いてある内容はあくまでも基本であり、そこに個別性が追加されることで、必要な看護を提供する事が出来ると学びました。
また、情報は電子カルテなどのデータからだけではなく、患者さんの近くにいって収集する事が大切だと学びました。
当日までに取り組んだ事
急性期看護学実習で私が事前に取り組んだことをお話しします。
・オペ前・オペ後の看護について勉強しておく
急性期の実習では、よくオペの前後にあたる患者さんを受け持ちます。
私はオペの前後の看護について勉強し、まとめた物をメモ帳に書いて持っていきました。
特にオペ後は、状態の変化が目まぐるしく早いです。
次にどんな症状が出やすいか、どんな合併症が起きやすいのか、予測した看護をする為にも、事前に知識として知っておくことが大切です。
・心電図モニター・ドレーン管理について正常な状態を学んでおく
急性期では心電図モニターやドレナージを行う患者さんが多いです。
当日何が何なのか分からない…とならないように、まずは正常な状態について知っておきましょう。
正常か異常か、その違いがわかるだけでも、看護師さんへ早く報告・相談が出来ますね。
ワンポイントアドバイス《急性期》


急性期看護学実習で私が感じたことをアドバイスさせてください。
休み明けは1番に患者の状態把握をする
急性期の患者さんは状態が日々変化していきます。私たちが2、3日病棟にいない間に、大きく変化が起こっているかも知れません。
まずは患者さんのところに行き、挨拶しながら様子を伺い、その後は電子カルテで2、3日の間の様子を情報収集しましょう。
自分に出来る事を考える
オペ前後は身体的な観察も大切ですが、患者さんは不安を抱えている方が特に多いです。
私は受け持ち患者さんに、少しでも気分を和らげて欲しいと思い、先生や指導者の看護師さんに許可を貰い、プレゼントを用意しました。
日本の景色が好きで旅行によく行っていたと話す患者さんに、全国の有名な景色の名所の写真をネットで探し、印刷したものをアルバムにして患者さんにプレゼントしました。
泣きながら喜んでくれ、退院したらここに行きたい。と写真を指さしながら話してくれました。



この事がきっかけで患者さんとの距離が縮まり、コミュニケーションが取りやすくなりました。
【慢性期】成人看護学実習の経験・学び
続いて慢性期についてお話します。
体験した事
慢性期では腎不全により透析を行っている患者さんを担当ました。
週3回の透析の後は、いつもしんどそうだったのを覚えています。
でも、私たち看護学生の未来のためだと思って実習生を受け入れたんだと笑顔で話されていました。



なんて優しい患者さん!
水分制限や体重管理、シャント・スリルの観察などの身体的関わりだけでなく
透析のない日や、体調が良い日には患者さんの趣味である、将棋をしたり、散歩をしたりして過ごしました。
学んだ事
慢性期では、急性期と違い状態が安定している方が多いです。
急な処置や治療は必要ない分、患者さんとの時間に余裕が持てます。その分コミュニケーションを深くとれ、深い信頼関係を結ぶことが出来ます。
そしてそれは、より個別性のある看護に繋がるのだと分かりました。
また、慢性期では疾患の完治を目的とするものではない事が多いです。これからの人生で病気と寄り添って生きていく必要があります。
ですから、退院後の生活もイメージしながら、患者さんにケアや退院支援を行っていく必要があるのだと学びました。
当日までに取り組んだ事
慢性期看護学実習で私が事前に取り組んだことをお話しします。
現病歴と既往歴の関連性を調べる
実習当日までに現病歴と既往歴の情報が手に入った場合、それぞれの疾患がどのような影響を与えるのか調べました。
慢性期の患者さんは2つ以上の疾患を持つ方が多く、その病態関連図はとても複雑です。
当日困らないために、事前に情報として与えられた既往歴についてはしっかり調べて行くようにしました。
そうはいっても、何個も疾患を持っている人も多く、何から調べたら良いのか分からなくなる事もありますね…
私は、高血圧や糖尿病、高脂血症、脳血管疾患の病気については特に重点的に調べておくようにしました。
どれも生涯抱えていかなければいけない疾患であり、慢性期ではよく見掛ける疾患です。
看護ケアの手順把握
慢性期の実習では、急な治療を必要とする患者さんが少ない分、看護ケアを行う時間がとても多いです。
なので足浴・手浴・全身清拭といった援助は間違いなく行う場面が出てくるはず…と考え、とにかくケアの手順書を読み返したり、新たに作成したりしました。



実際に実習が始まると、やっぱりほかの領域と比べると、ケアや援助をする時間が多く感じました。
ワンポイントアドバイス《慢性期》


慢性期看護学実習で私が感じたことをアドバイスさせてください。
パンフレットの作成
慢性期では、退院後も病気と共に生きていく必要のある患者さんが多いです。
退院後の生活が少しでもイメージ出来るように、パンフレットを作成する学生が多くいました。
例えば、血糖チェックを毎食前に行わなければならない患者さんには、血糖チェックの手順と記録用紙の入ったパンフレットを作成したり、疼痛に悩む患者さんには、痛みを和らげる方法や、気分転換方法を記載したパンフレットを作成する学生もいました。



実習が始まって、患者さんの情報が集まってきたら、パンフレットの作成案を考えてみるといいですね。
教えて貰う姿勢でコミュニケーション
慢性期疾患を抱える患者さんは圧倒的に私たちよりも目上の方々が多いです。
学生の立場にある私たちが上から目線での会話や、ケアを強制するような言動をとっては、信頼関係が築けません。
目の前にいる患者さんは実際に病気と共に生きているのです。
教科書と授業で学んだだけの私たちよりも確実に病気の事を知っています。
なので、こちらから強制したり、疾患について教えるよりも、病気の事、疾患を抱えた生活の事を教えてもらうようなコミュニケーションをとりましょう。
成人看護学実習の経験・学びまとめ


成人看護学実習は範囲が広くて、漠然とした不安が大きいと思います。
でも乗り越えたあとはきっと看護者として大きく成長出来るはずです!無理のない程度に頑張ってください。
今回は話した内容は、実習にこれから行く学生はもちろん、実習中や実習後の学んだ事レポートを書く時にも参考書して頂けたら幸いです。
他の領域の実習の経験・学びやっておく事はこちら










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